2015年9月19日土曜日

パンを焼く&本紹介(土:ノージャンル)橋本治『バカになったか、日本人』

こんばんは!くじらブックスです。
沖縄は一日中晴れ、良い天気でした。
私は明日の読書会の準備など、勤しんでおりました。
母がパン焼き器でゴパン(米入りパン)を焼いたので、一緒に食べつつ、あれこれ試作もしてみたり。
何だかうまくいきそうな…。どうでしょう。
パンが焼ける香りは幸福感を運んでくれますね。

さて、今週は総合テーマ<食>でご紹介してきましたが、
土曜日は<ノージャンル>のため、ちょっと別テーマで選びました。

※気になった方は、お近くの書店・図書館、または
※kujirabooks.okinawa@gmail.com までご連絡ください

ご紹介する本はこちらです。



多彩な評論活動でも知られる作家・橋本治が、2011~14年にかけて各媒体で発表した時事評論をまとめた一冊。
東日本大震災から特定秘密保護法、集団的自衛権の解釈まで、ひたすら「自身がどう考えるか」を冷静に書き尽くす。
小泉~安倍政権に対する冷静な指摘は、2015年現在の状況をそのまま暗示しているかのようで驚く。
(ご本人は、考えればわかるでしょと思っていそうだけど)
中でも<「強いリーダーなんかいらない」「みんなで考えよう」というのなら、国民も責任を持たなければいけない>という指摘は、今とても重要な考え方だろう。
挑発的なタイトルにも、特定の人々を咎めたり、批判する意図はない(はず)。
「なにかへんだな?」「わからない」と思うなら、それを素直に認め、声をあげ、さらに「言うべきことは何だ?」と、自分の頭で考えろ。そう問いかけ、戒めている。
「自分はこう思う」というスタンスにおいて、橋本治はブレない。
著書を読む度、思考停止せず考え続ける大切さを思い出させてくれる、今こそ読まれてほしい作家の一人だ。

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