2015年9月14日月曜日

思い出すことなど&本紹介(日:勝手に選書!)「人間と動物」

こんばんは、くじらブックスです!
今日の選書を考えていたら、こんな時間になっていました。
皆さまどんな一日を過ごされたでしょうか。

先ほどテレビを流し見ていたら、お笑い芸人の方が実家をリフォームする、という番組を放送中。
親孝行に協力しようと、地元の同級生が大勢手伝い、感謝感激大号泣、というなかなか良い話でした。
そのとき、ふと「自分の同級生は何をしているのかなあ」と思い出しました。
今まで前ばかり見て、振り返ることを半ば拒否していた私。
直接会うことはなくても、地元の風景を眺めて過去を思い出すのもいいかもしれない、と思うこの頃です。

さて、今週から曜日ごとにテーマを決めて本をご紹介しています。
※気になった方は、お近くの書店・図書館、または
※kujirabooks.okinawa@gmail.com までご連絡ください

日曜日は<勝手に選書!>
テーマを決めて、くじらブックスなりの3冊をご紹介いたします。
今週のテーマは、くじらブックス開始にちなんで「人間と動物」です。
可愛いだけじゃない、人とつながる<生物>としての動物について書かれた本をご紹介します。



霊長類・ゴリラ研究では日本を代表する著者は「人間が人間たるゆえんは「家族」にある」と考察。
祖先を同じくするゴリラ・チンパンジー・サルの生態を調査・比較することで、人類社会や家族が作られた過程を辿る。
他種を受け入れ、勝ち負けを決めず、相手の意図を汲み取るというゴリラは、知れば知るほど魅力的だ。
かつて自分たちも持っていたはずのゴリラ的な良さを、人類は捨ててしまってはいないだろうか。
現代社会に対する問題提起も鋭い1冊。

 

知っているようで知らない、イルカの生態や社会性。
科学的な研究結果を図も加え詳しく解説、新書サイズながら専門的で充実している。
さらに、著者が20年に渡って続けてきた<イルカと話す研究>について書かれた部分を読むと、合図を理解し言葉をしゃべるシロイルカ・ナックにびっくり、「本当に話せる日がくるかも!」と思わせてくれる。
イルカの能力と、夢を追い続ける著者の研究者魂に感服。


 
フィクション・ノンフィクションに限らず多彩な活躍をしている作家・川端裕人。
この本では、世界の様々な動物園を取材し、その存在意義について考察する。
娯楽施設でありながら、種の保存施設としても必要といわれる動物園。
それは自然に対する人間の過干渉・エゴではないのか。
苦悩する現場担当者の言葉に、複雑な実情がうかがい知れる。
人と動物がどう共存していくか考えるとき、貴重な視点を与えてくれる良書。
絶版なのが惜しまれる。

いずれの本も、動物について書きながら、人間自身を見つめ直す視点を持っています。
機会がありましたら、ぜひご一読ください。

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