2015年10月11日日曜日

秋の訪れ(?)&本紹介(土:ノージャンル)南伸坊『仙人の壺』

こんばんは!くじらブックスです。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
沖縄は急に気温が下がり、肌寒い一日でした。
家の建て替え(&くじら店舗建設)のため、家族で知人宅へ見学・相談に伺いましたが、雨風が吹き付けて寒い。
「20度以下は寒い」と言うと本土の人に笑われますが、夏の30度から10度以上下がれば、そう感じるのも当然では。
このまま秋から冬へと移っていくのでしょうか。季節が気になるこの頃です。

ブログでは毎日、曜日ごとにテーマを決め本をご紹介しています。
※気になった方は、お近くの書店・図書館、または
※kujirabooks.okinawa@gmail.com までご連絡ください

土曜日は<ノージャンル>
ご紹介する本はこちらです。



トイレで本を読むか、読まないか。
人それぞれに主義・主張・習慣があるかと思います。
我が家のトイレにはタンク上付近に棚があり、雑多な本が入れ代わり立ち代わり並んでいます。各々読みかけの本が多いですが、私は家族がどんな反応をするか見たいとき、こっそり並べてみたりします。
そこで飽きられることなくずっと並び続ける定番が本書です。

ガロの編集者から始まり、イラストレーター、漫画家、エッセイスト、装丁家などなど、あらゆる肩書きを持つ”おにぎり頭のおじさん”南伸坊。
著者が大好きな<中国古典怪奇譚>を元に描く、16の短編漫画と解説集。
独特のユーモアと時折艶っぽい絵柄に、とぼけたようで鋭いつっこみ解説があわさり、読んでいて楽しい。四足の蛇を倒して姿が見えなくなる(「蛇足」の由来)話や、異貌の乞食が吐いた淡が金になる話など、どれも印象に残るエピソードばかり。日本の怪談・昔話にも通じるようで、興味が尽きない。
そして何より、長さがトイレで読むのに丁度良い。
狭いトイレ空間から一瞬で異世界へワープさせてくれる、面白くて味のある1冊。
ぜひ気軽に手に取って楽しんでみてください。あなたもハマるかもしれませんよ。

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