2015年10月3日土曜日

本を求めて旅日記<九州編> 5日目 大分①-1

おはようございます!くじらブックスです。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
関東から北は大分荒れた天気だったようですが、九州は晴天・真夏が戻ったような日差しです。
歩いているだけで体力がなくなりそう…でも、おかげで良い景色を発見できましたよ。
一日遅れですが昨日の日記です。
よろしければご覧ください。

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10月2日(金)

朝から気持ちのいい晴天。
大分一日目はまず臼杵市の「臼杵石仏」を見学。
平安時代後期~鎌倉時代にかけて彫られたとされる60体余りの磨崖仏群、国宝にも指定されています。(詳細はこちら

※ちなみに<磨崖仏>とは…(参照:Wikipedia
 そそり立つ岩壁や岩壁を龕状に彫った内側に刻まれるなど、自然の岩壁や露岩、あるいは転石に造立された仏像を指す。

前知識は全くなし。でも「古いものが残るにはそれだけの理由がある」と思い、出かけることに。
JR日豊本線で臼杵駅へ向かい、さらにバスで15分。臼杵市街を出ると、続くのはのんびりした山々と田園風景。
自分の中で勝手にイメージしていた<古き良き農村>そのもので、沖縄から来た身にはとても新鮮に映りました。


そして見学した「臼杵石仏」群は種類も様々で、特に国宝指定された仏像はいずれも、無知な私でさえ心動かされる造形美・存在感でした。
造営について一切の史科も残っていない、いまだ不明なことが多い場所だそう。それでも、岩を掘り、仏像をつくり祀った人々の深い信仰心は、時代も言葉も越えて伝わってきます。


石仏見学後、バスから見えた景色を辿るため(+バスの本数が少ないことに後で気づいた)駅への道を歩きます。
夏のような日差しの中、小学生くらいとしかすれ違わない道路をぼちぼち歩いていると、目の前に急に美しい景色が。


一面の稲穂の海、刈り入れ前の水田です。
写真や絵でしか見たことがない光景に「これがお米になるんだなあ」と、当たり前のことを改めて実感。
金銭感覚とは別の《豊かさ》とはこういうものかも、と道で一人立ち尽くしていました。


同じ田んぼでは<かかしまつり>も開催中、たくさんのおもしろカカシが立ってるだけですが。本物の人が通ると、どっちがカカシか人かわからないですね。(真ん中を通る姿、わかります?)

さらに人気のない道を歩いていくと、ふとこんな場所を発見。


中には男性が一人座ってPCを眺めています。ちょっと迷いつつ、「図書館ですか…?」と入ってみると、アイスコーヒーまで出してもてなしてくださいました。


こちらは、地元の工務店<樹の家こころ舎>さんが昨年オープンした家づくりや暮らしに関するイベント・交流スペースだそう。
お客様との相談だけでなく、ワークショップや読書スペース、通りすがりのお茶所として、解放しているそうです。
インテリア関係の雑誌や、生活・ライフスタイル関係の雑誌もさまざまに揃っていて(元々の蔵書を活用)アットホームな雰囲気。ご年配の方もよく立ち寄るらしく「そこから本業の仕事をいただくこともあるんですよ」とのこと。
最近、街中に本棚をつくる<マイクロ・ライブラリー>が盛りあがってきているとは知っていましたが、大分でもこんな風に試みる会社があるんだなあと、感動しました。長く愛される場所になっていただきたいですね。

さて、まだまだ長くなりそうなので、前半はここで。
後半は書店巡りです。
長くなりすぎて終わらない…すみません~

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