古書:『妻を帽子とまちがえた男(サックス・コレクション)』 著:オリバー・サックス 訳: 高見幸郎、金沢泰子
古書:『STILL A PUNK―ジョン・ライドン自伝』 著:ジョン・ライドン
古書:『村上レシピプレミアム 村上レシピパート2』 編:台所でよむ村上春樹の会
古書:『茨木のり子詩集 落ちこぼれ』 著:茨木のり子 選・著:水内喜久雄 絵:はたこうしろう
その中からこちらをご紹介します。
著:茨木のり子 選・著:水内喜久雄 絵:はたこうしろう
出版社:理論社
販売価格:700円 詳細は<WEBストア>へ
研ぎ澄まされた言葉一つ一つが連なる。心に刺さり、それでいてやさしく温かい。
そんな詩を残していった、茨木のり子。
「わたしが一番きれいだったとき」「倚りかからず」などさまざまな場所で引用され、今では谷川俊太郎のように現代を代表する詩人と言っても過言ではない。
彼女の詩集から、若い読者に向けて選ばれた33編が収録された本書。
精密な受信機はふえてゆくばかりなのに
世界のできごとは一日でわかるのに
”知らないことが多すぎる”と
あなたにだけはは告げてみたい。
(「知らないことが」より引用)
読めば読むほど、自分の体に溶け込み、血や肉となる。そんな言葉が沢山詰まっている。
今生きるためにこそ、詩が必要なのだと実感させられる。
茨木のり子を知らない人には初めの一冊として。
知っている人にも、代表作とされる作品以外に今一度、心を傾けるために、手に取ってほしい一冊。
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